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アンケートでの性別の聞き方とは?適切な質問方法と注意点を解説

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アンケートでの性別の聞き方とは?適切な質問方法と注意点を解説

近年、アンケートでの性別の聞き方は、ますます重要なテーマとなっています。

米国世論調査協会(AAPOR)が発行する電子ジャーナル『Survey Practice』に2024年1月に掲載された記事「Measuring the Growth of Gender-Inclusive Surveys Around the World(世界におけるジェンダーに配慮したアンケートの普及状況)」によると、2012年から2022年にかけて、性別に関する質問で3つ以上の選択肢を設けるアンケートが増加しました。

この調査では、次のような重要な事実が明らかになっています:

  • アメリカ: 性別に関する質問で3つ以上の選択肢を設けているアンケートの割合は、2012年の16%から2022年には64%に増加しました。
  • カナダ:性別に関する質問で3つ以上の選択肢を設けているアンケートの割合は、2012年から2022年にかけて59ポイント増加し、80%に達しました。
  • その他の国: オーストラリア、イギリス、フランス、オランダ、ブラジルなどでも、この10年間で、性別に関する質問にノンバイナリー(男性・女性の二元的な区分に当てはまらない性自認)の選択肢を取り入れるアンケートが増加したことが報告されています。

アンケートでの性別の聞き方について、現時点では唯一の「正しい方法」が確立されているわけではありません。しかし、正確な調査結果を得るとともに、多様な性のあり方に配慮するために、押さえておきたいポイントがいくつかあります。具体的な方法については、後ほど詳しく解説します。

この記事では、アンケートで性別を尋ねる必要があるのはどのような場合か、なぜ性別に関する質問が必要なのかを説明します。また、回答者の多様性を尊重した適切な性別の聞き方や、Jotformを活用して誰もが回答しやすいアンケートを作成する方法も紹介します。

アンケートで性別を尋ねることが重要な理由

米国国立衛生研究所(NIH)は、生物学的な性別(sex)を「解剖学、生理学、遺伝、ホルモンに基づく生物学的な概念」と定義しています。一方、ジェンダー(gender)は「性自認や性表現に加え、特定の性別に関連づけられる社会的地位、特徴、行動に対する社会的・文化的な期待を含む多面的な概念」と定義しています。簡単に言えば、生物学的な性別は出生時に割り当てられるものであるのに対し、ジェンダーは文化的な価値観や家庭環境、社会的な規範など、さまざまな要因の影響を受けるものです。

ジェンダーは、その人のアイデンティティを構成する重要な要素です。前述のように、性自認にはさまざまな要因が影響するため、アンケートで性別を尋ねる際は、男性・女性の二択に限定せず、多様な性自認に対応した選択肢を設けることが重要です。これにより、回答者の実態をより正確に把握でき、調査結果の信頼性も高まります。

アンケートで性別について尋ねることは、回答者の属性を詳しく把握し、具体的な改善策につながる分析結果を得たい場合に役立ちます。たとえば、医療分野では、生物学的な性別やジェンダーが健康状態や病気に影響するため、正確なデータ収集が特に重要です。そのほか、労働市場や消費者動向、組織文化、都市計画などの調査でも、性別に関する情報が重要な役割を果たします。

それでは、多様な性のあり方に配慮した質問をアンケートに取り入れるべき理由を、さらに詳しく見ていきましょう:

  • より正確で多様性を反映したデータを収集できる: ジェンダーは男性・女性の二択だけで表せるものではありません。選択肢を増やすことで、より幅広い回答者の経験や意見を反映でき、データの正確性と代表性が高まります。
  • 公平な施策や制度の検討に役立つ: 性別ごとのデータを収集することで、ジェンダー間の格差を把握し、その解消に向けた施策や制度について、より適切な意思決定ができます。
  • 性別による傾向や行動の違いを分析できる: 正確な性別データは、ジェンダーによって異なる傾向や行動パターンを調査するうえで重要です。
  • 多様性と公平性を尊重できる: 多様な性自認に対応した選択肢を設けることで、誰もが回答しやすいアンケートを作成できます。反対に、選択肢が限られていると、一部の回答者が排除されていると感じる可能性があります。
  • 回答者の安心感と回答率の向上につながる: 自分の性自認に合った選択肢があることで、回答者は尊重され、受け入れられていると感じやすくなります。その結果、アンケートへの参加意欲が高まる可能性があります。
  • 回答データの偏りを減らせる: 多様な経験や性表現を反映できるアンケートを作成することで、男性・女性の二択に限定した場合に生じやすい偏りを軽減できます。

アンケートでの性別の聞き方:8つのポイントと注意点

アンケートで性別をどのように尋ねればよいのか、迷うこともあるでしょう。ここでは、多様な性のあり方に配慮したアンケートを作成するための8つのポイントを紹介します。

1. 調査に必要な場合にのみ性別を尋ねる

性別について尋ねる場合は、最初になぜこのデータを収集するのか、どのように使用するのかを説明してください。

2. 回答者の個人情報を適切に管理することを伝える  

アンケートで収集した情報を第三者に共有せず、秘密を厳守することを回答者に明確に伝えましょう。また、生物学的な性別やジェンダー、性的指向に関する質問は、回答を任意にすることも検討しましましょう。

3. 回答データの保護方法を明確に説明する

回答者が安心してアンケートに参加できるよう、収集したデータをどのように保護するのかを具体的に説明しましょう。アンケートの冒頭で、データの収集目的や利用方法とあわせて、セキュリティ対策について案内するのがおすすめです。たとえば、使用するアンケート作成ツールに備わっているセキュリティ機能を紹介すると、回答者の安心感につながります。

4. 多様性に配慮した言葉遣いやデザインを採用する

アンケートを作成する際は、人種、民族、ジェンダー、生物学的な性別、宗教、年齢、障がいの有無、性的指向などにかかわらず、誰もが回答しやすい中立的な表現やデザインを心がけましょう。   

性別に関する質問では、回答の選択肢を男性・女性の二択に限定しないことが重要です。また、生物学的な性別とジェンダーの両方を尋ねる場合は、前述の『Survey Practice』の記事で、次のような質問の仕方が推奨されています。

  • 出生時の出生証明書には、どの性別が記載されていましたか?
    • 男性
    • 女性
  • ご自身の性別をどのように認識していますか?(1つ選択してください)
    • 男性
    • 女性
    • トランスジェンダー
    • 女性、男性、トランスジェンダーのいずれにも当てはまらない

また、多様な性のあり方に配慮するため、次のような選択肢を追加することもできます

  • ノンバイナリー
  • ジェンダークィア
  • ジェンダーフルイド
  • ジェンダー・ノンコンフォーミング
  • 回答したくない
  • その他(必要に応じて自由記述欄を設ける)

性的指向や性自認に関する用語について詳しく知りたい場合は、ヒューマン・ライツ・キャンペーンの情報も参考になります。

5. ジェンダーと性的指向は別々に質問する

アンケートで性自認と性的指向を1つの質問にまとめることは避けましょう。ジェンダーアイデンティティと性的指向は、それぞれ異なる概念だからです。

前述のとおり、ジェンダーは文化的な価値観や家庭環境、社会的な規範など、さまざまな要因によって形成される社会的な概念です。一方、ヒューマン・ライツ・キャンペーンの用語集では、性的指向を「他者に対して抱く、持続的な感情的・恋愛的・性的な魅力や惹かれ方であり、生まれ持ったもの、または容易には変わらないもの」と定義しています。つまり、性的指向はその人の性自認とは独立したものであり、アンケートでも区別して尋ねることが重要です。

6. 生物学的な性別とジェンダーも区別して質問する

ジェンダーと出生時に割り当てられた性別も、それぞれ異なる概念です。アンケートで両方の情報を収集する必要がある場合は、1つの質問にまとめず、別々に尋ねるようにしましょう。

7. 自由記述欄やドロップダウン形式を活用し、自分の性別を自由に表現できるようにする

自由記述欄を設けることで、回答者が自分の性自認に合った言葉を使って回答できるようになります。あらかじめ用意された選択肢に当てはまらない場合でも、柔軟に回答できるのがメリットです。

たとえば、ドロップダウン形式で次のような質問を設け、回答者が自分の言葉で性別を記入できる選択肢を追加するとよいでしょう。

質問例:ご自身の性別をどのように認識していますか?

  • 男性
  • 女性
  • ノンバイナリー
  • その他(自由記述):______________

8. 条件分岐機能を活用し、回答者に合わせたアンケートを作成する

条件分岐機能を使うと、前の質問への回答に応じて、回答者に関係のない質問を自動的にスキップできます。これにより、一人ひとりの性自認に合わせて質問内容を調整でき、多様な性のあり方に配慮した、誰もが回答しやすいアンケートを作成できます。  

Jotformでアンケートを作成する方法

Jotformでは、用途に合わせて自由にカスタマイズできる無料の性別アンケートテンプレートを提供しています。回答者が自分の性自認や性表現、ジェンダー役割について回答できるアンケートを簡単に作成できます。ドラッグ&ドロップ操作が可能なフォームビルダーを使えば、質問項目の追加・削除はもちろん、ロゴのアップロードや独自の質問の追加、フォントや文字色の変更も簡単です。調査の目的に合わせて、誰もが回答しやすいアンケートにカスタマイズできます。

また、Jotformにはさまざまなフォーム項目が用意されており、回答者が自分の回答について詳しく説明できる欄も追加できます。たとえば、性別に関する質問に長文テキスト入力欄を設けることで、回答者が自分の性自認を自由に記述できるようになります。

さらに、Jotformの条件分岐機能を活用すれば、回答内容に応じて表示する質問を切り替えられるインタラクティブなアンケートを作成できます。回答者に関係のない質問を自動的にスキップできるため、一人ひとりに合った、より回答しやすいアンケートを提供できます。

写真提供:RDNE Stock project

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