WordPress向けCMPツールのおすすめ5選
2025年9月、SHEINはフランス当局から1億5,000万ユーロの制裁金を科されました。cookieに関する4つの重大な違反のうち、最も深刻だったのは同意バナーの「すべて拒否」ボタンに関するものです。ユーザーがこのボタンをクリックしても、本人の意思に反してデバイスにcookieが設定されていました。
法的枠組みが進化し、取り締まりが強化されるなか、プライバシー規則を遵守しないウェブサイト運営者は、ある日突然、巨額の制裁金を科されるおそれがあります。そうした事態を避け、自社の財務状況と評判を守るには、WordPressサイトにcookie同意管理ツール(CMPツール)をプラグインとして導入し、適切に設定することが欠かせません。
とはいえ、WordPressに追加するプラグインは、追加のスクリプトを読み込んだりデータベースにレコードを書き込んだりするため、いずれもサイトのメモリや処理能力を消費します。以下で紹介する5つのおすすめプラグインから選ぶ際は、本格的に導入する前にテストしておくことをおすすめします。また、パフォーマンスへの影響を気にしたくない方のために、リソース消費の少ないサーバーレスの代替手段もあわせてご紹介します。
WordPress向けCMPツールのおすすめ5選【2026年版】
| プラグイン | こんな方におすすめ | 料金 | カスタマイズ性 | 対応する法規制 |
|---|---|---|---|---|
![]() Complianz |
複数の法域にまたがる同意管理 |
無料プランあり。パーソナル:年額59ドル(1サイト) |
無料プランでも、ノーコードで細かくデザインを調整でき、カスタムCSSにも対応 |
25以上の法規制に対応 |
![]() CookieYes |
Google広告の収益を守りたい方 |
無料プラン(ページビュー数に制限あり)。ベーシック:月額10ドル、1ドメインあたり10万ページビューまで |
テキストとレイアウトは無料で変更可能。ただし、色・フォント・ロゴの変更は、段階的に上がる有料プランでのみ利用可能 |
15以上の法規制(GDPR、CCPA/CPRAと米国5州の州法、LGPD、POPIA、ケベック州法など) |
![]() Real Cookie Banner |
初期設定からサービスごとのきめ細かな同意取得を行いたい方 |
無料プランあり。シングル:年額59ユーロ(1サイト、全機能利用可) |
170以上の細かなデザイン設定とカスタムCSSを無料で利用可能。ワンクリックのプリセットとブランド表示の削除はProプラン限定 |
GDPR/ePrivacy(EU6か国の国内法)+スイス連邦データ保護法(DSG) |
![]() GDPR Cookie Compliance (Moove) |
充実した機能を備えた、無料で使えるおすすめの選択肢 |
無料プランあり。シングル:年額59ポンド(1サイト) |
無料プランでも、色・フォント・ロゴ・レイアウトを細かく調整可能。カスタムCSSを使うには、開発者によるテンプレートの編集が必要 |
GDPR、CCPA/CPRA、PECR、LGPD、PIPEDAのほか、20の法規制を掲載 |
![]() WPConsent |
設定が簡単で使いやすいプラグインを求める方 |
無料プランあり。ベーシック:年額49.50ドル(1サイト) |
無料プランでも細かなデザイン設定とブランド表示の削除が可能。モーダルレイアウト、自動翻訳、カスタムCSSは有料プランまたはテーマ限定 |
9つの法規制を明記(GDPR、英国PECR、CCPA/CPRAと米国4州の州法、LGPD、PIPEDA、POPIA、オーストラリアのプライバシー法) |
1. Complianz
Complianzは、複数の法域にまたがる同意管理に最適なCMPツールです。
複数の国や地域で事業を展開していると、文化的な慣習や言語をはじめ、対応しなければならない複雑な要素が常につきまといます。プライバシー法もそのひとつです。すべての法令を隅々まで読み込み、それぞれに合わせた対応を一から考えるだけの時間は、現実にはなかなか取れません。
Complianzを使えば、25を超える法規制への対応プロセスを簡単に進められます。各地域の設定が完了すると、Geo IPに基づくバナーを利用できるようになり、ユーザーごとに、その地域に合ったcookieバナー、スクリプトキット、法的文書へのリンクを表示できます。プライバシーステートメント、データ処理契約書、免責事項などの法的文書も生成できるため、WordPress向けの無料のプライバシーポリシー作成プラグインのなかでも、とりわけ機能が充実したひとつです。スクリプトセンターでは、ユーザーが同意を選択する前にスクリプトをブロックするよう設定できるので、選択の機会を与える前に、意図せず同意なしでデータを取得してしまう事態を防げます。
セットアップウィザードは論理的な流れで構成されており、確認して選べる設定項目も豊富です。ただし、その豊富さがかえって負担に感じられることもあり、これが弱点でもあります。また、無料プランでできることは限られており、複数の地域に完全に対応するには、Geo IPターゲティング機能を利用できる有料プランへの加入が必要です。
Complianzの料金:無料プランあり。パーソナルプランは1サイトで年額59ドルです。
2. CookieYes
CookieYesは、Google広告の収益を守りたい方に最適なCMPツールです。
GoogleのConsent Mode v2に対応していないと、広告を表示できなくなったり、将来の購入につなげるための訪問者へのリターゲティングができなくなったりするおそれがあります。GoogleのパートナーであるCookieYesは、この基準にいち早く対応した同意管理サービスのひとつで、法令を遵守しながら収益も守ることができます。
AI搭載のスキャナーがウェブサイトのcookieを検出し、その結果をもとにcookieバナーとポリシーキットを作成します。WooCommerce、Elementor、Diviなどの人気のWordPressプラグインや、主要なキャッシュ系プラグインとも互換性があります。さらに、WCAG 2.1 AAのアクセシビリティ基準にも準拠しているため、障がいのある方にも利用しやすいサイトを保ちながら、プライバシー法にも対応できます。
無料プランは、コンプライアンス上のリスクがそれほど高くない事業者にとっては十分な内容です。ただし、EEA(欧州経済領域)や英国の訪問者を対象にした設定は有料プランでのみ可能で、バナーをブランドイメージに合わせるためのカスタマイズ機能もすべて有料プランに含まれています。また、ページビュー数に応じた料金体系は、トラフィックが多くても収益化の手段が限られているサイトには不向きかもしれません。
CookieYesの料金:無料プランあり(ページビュー数に制限あり)。ベーシックプランは月額10ドルで、1ドメインあたり最大10万ページビューまで利用できます。
3. Real Cookie Banner
Real Cookie Bannerは、初期設定の段階からサービスごとのきめ細かな同意取得を厳格に行える点で、おすすめのCMPツールです。
多くのユーザーは、すべてのcookieを承諾するか、すべて拒否するかのどちらかを選びます。Real Cookie Bannerは、そこに第3の選択肢を用意しています。サービスごとに細かく同意を選べるcookie同意バナーを設置できるため、ユーザーは抵抗を感じるサービスだけを選んで無効にできます。このプラグインの特長は、こうした動作が最小限の設定で初期状態から有効になっている点です。他のプラグインでは、オプション扱いだったり、有料機能だったりすることが少なくありません。
各サービスには、その目的と機能についての正確な説明が表示され、透明性が高まることでユーザーの信頼にもつながります。これは、開発元があらかじめ入力した160以上のサービステンプレートに基づいています。また、コンテンツ向けのスクリプトブロッカーテンプレートも130以上用意されており、埋め込みコンテンツによってcookieが自動的にインストールされることを防げます。
カスタマイズ機能は利用者から好評ですが、情報量の多い設定画面に配置されているため、慣れるまでに少し時間がかかります。また、Consent Mode v2は無料プランでは利用できません。広告でGoogleのサービスを利用していて予算も限られている場合は、他のプラグインを選ぶことを検討したほうがよいでしょう。
Real Cookie Bannerの料金:無料プランあり。シングルプランは1サイトで年額59ユーロで、すべての機能が含まれています。
4. GDPR Cookie Compliance (Moove)
GDPR Cookie Compliance(Moove)は、充実した機能を備えた無料の選択肢として、おすすめのCMPツールです。
このリストで紹介しているプラグインはいずれも無料プランを提供していますが、連携機能の面ではMoove社のGDPR Cookie Complianceがもっとも魅力的です。WordPressサイト向けに、わかりやすいGDPR対応プラグインを探している方にとって、有力な選択肢となるでしょう。Google Consent Mode v2に対応しているほか、Googleタグマネージャー(GTM)、Google アナリティクス 4、Meta Pixel、Microsoft Clarityといった主要なトラッキングサービスとも連携できます。
ページビュー数の上限は一切ないため、サイトが成長しても追加料金を支払う必要はありません。カスタマイズ機能はシンプルながら、バナーをブランドイメージに合わせて組み込めるだけの柔軟性があります。総合的に見て、このプラグインは予算を抑えたいデータドリブンなマーケターに最適です。ユーザーが同意しなかった場合でも法令を遵守でき、同意した場合には、活用しやすいデータを豊富に収集できます。
ただし、この充実した内容にはデメリットもあります。主要なトラッカーであれば、トラッキングコードをコピーして貼り付けるだけで簡単に設定できますが、リストにないプラットフォームの場合は、cookieトラッカーの設定ページにコードスニペットを貼り付ける作業が必要です。技術に詳しくない方には、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
GDPR Cookie Compliance(Moove)の料金:無料プランあり。シングルプランは1サイトで年額59ポンドです。
5. WPConsent
WPConsentは、設定が簡単で使いやすい点で、おすすめのCMPツールです。
コンプライアンス対応は、ただでさえ複雑なテーマです。だからこそ、WPConsentやWPBeginnerのチュートリアルを手がけるAwesome Motiveは、WordPressサイトの管理をかんたんにするプラグインを作り続けています。
プラグインを有効化すると、セットアップの全工程をガイドする洗練されたフルスクリーンのページに移動します。まずウェブサイトをスキャンし、検出されたサービスの数が表示されます。自動セットアップのボタンを1回クリックするだけで、すべての設定が即座に完了します。最後に、ウィザードでcookieバナーの外観と表示位置をカスタマイズすれば完了です。
無料プランは充実しており、バナー、スキャナー、スクリプトのブロック機能がすべて含まれています。当然ながら、ユーザーレビューの多くは、わかりやすいセットアップと使いやすい設定を高く評価しています。ただし、良い点ばかりではなく、WPConsentは一部のキャッシュ系やミニファイ系のプラグインと相性が悪く、サイトに不具合が生じることがあります。公開前に必ず十分なテストを行ってください。
WPConsentの料金:無料プランあり。ベーシックプランは1サイトで年額49.50ドルです。
サーバー不要のCookie同意ウィジェットで、プライバシー法対応を万全に
WordPressの大きな利点は、ウェブサイトもインストールしたプラグインも、自分のホスティング環境で動作することです。高品質なホスティングを利用していれば問題ありませんが、エントリークラスのホスティングプランにプラグインを詰め込みすぎると、パフォーマンスが急速に低下し、アクセスが集中する時期にはサイトがダウンすることもあります。
cookieバナーのようなシンプルな機能のためにホスティングのリソースを消費するのではなく、Jotform Cookie Consent Widgetを試してみてはいかがでしょうか。バナーの設定、管理、配信はすべてJotformのインフラ上で行われます。ノーコードで使えるWordPress向けのcookie通知なので、リソースに余裕が生まれ、サイトをより魅力的にする他のプラグインの導入に充てられます。
cookieバナーの文言、デザイン、機能は自由にカスタマイズできます。完成したら、cookieバナーの埋め込みコードをコピーして、WordPressサイトに貼り付けてください。すべてのページに表示するには、WPCodeプラグインをインストールします。cookie同意バナーの機能を丸ごと備えたソリューションと比べて、非常に軽量なプラグインです。
Jotformでは、Cookie Consent Widget以外にも、150種類以上のウィジェット(およびWordPressフォーム)を提供しています。WordPressのホスティングに負荷をかけすぎることなく、便利なサイト機能を追加できます。
- Age Verification Widgetは、年齢確認のポップアップをサイトに追加し、訪問者が一定の年齢以上であることを確認できます。
- Accessibility Widgetは、サイトがアクセシビリティに関する規則や法規制に対応できるようサポートします。
- Popup Widgetは、サイト内の特定のページまたはすべてのページにメッセージやオファーを表示するのに便利です。
すべてのウィジェットは、Jotform Website Widgetsのページでご覧いただけます。
この記事は、ページの表示速度を落としたり、広告収益に影響を与えたり、ユーザー体験を損なったりすることなく、法令に準拠したcookieバナーやプライバシー通知をサイトに導入したい、WordPressサイトの運営者、ECサイトの運営者、ウェブデザイナー、開発者の方に向けた内容です。











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