QuestionProとSurveyMonkeyは同じジャンルのツールですが、それぞれ違った形で評価を築いてきました。SurveyMonkeyは、誰でも簡単にアンケートを作って送れるようにしたことで、オンラインアンケートの定番として広く知られるようになりました。
一方のQuestionProは市場調査の分野から生まれたツールで、分析機能や高度なロジック、体系的な調査手法により力を入れています。
今回は実際にサンプルのアンケートを作り、ロジック機能を試し、レポートや分析の仕組みを確認しながら、両方のプラットフォームを検証してみました。その結果をもとに、主な機能やAI、使いやすさ、料金などの観点から、QuestionProとSurveyMonkeyを評価していきます。
![]() QuestionPro | ![]() SurveyMonkey | Jotform | |
|---|---|---|---|
| こんな方におすすめ | コンジョイント分析やMaxDiff(ベスト・ワースト尺度法)など、複雑なアンケートロジックや調査手法を必要とする市場調査チームや大企業 | 手軽にアンケートを作りたい、世界規模の大きな調査パネルを利用したい企業 | 会話形式のアンケート体験と、幅広い用途に対応したテンプレートを求めるチーム |
| 使いやすさ | 調査機能や分析ツールが豊富な分、やや複雑 | とても使いやすい | とても使いやすい |
| 高度なロジック | ブロックフロー図、ループロジック、クォータ、JavaScriptによる検証、カスタムスクリプトに対応 | スキップロジック、高度な分岐、パイピング、回答の引き継ぎに対応 | 条件分岐ロジック、エージェント型ワークフロー、ウィジェットに対応 |
| 対応する質問形式 | 50種類以上の質問形式 | 25種類以上の質問形式 | 20種類の基本フィールドと100種類以上のウィジェット |
| レポート | クロス集計分析、データセグメンテーション、SPSSエクスポート、トレンド分析を備えた高度なレポート機能 | データの可視化、ベンチマーク、統計的有意性の検定、感情分析を備えた充実のレポート機能 | グラフや表に加え、分析・レポートプラットフォームとの25種類以上の連携を備えた充実のレポート機能 |
| AIによる自動化 | アンケート作成や分析、インサイト抽出を行うQuestionPro AIを搭載 | AIツールがアンケートの生成や質問形式の予測などをサポート | AIによるアンケート生成ツールやjotform aiエージェントが、アンケート作成や自動ワークフローの実行を担当 |
| 料金(最安プラン) | 無料プランあり。有料プランは1ユーザーあたり月額83ドルから(年払いの場合) | 無料プランあり。有料プランは3ユーザーで月額90ドルから(年払いの場合) | 無料プランあり。有料プランは1ユーザーあたり月額34ドルから(年払いの場合) |
QuestionProとは
QuestionProは、アンケートを作成し、調査を実施して、顧客・従業員・市場調査にまたがるインサイトを分析するためのアンケート・調査プラットフォームです。単なるアンケートにとどまらず、AIを活用した統計分析に力を入れている点が特徴で、研究者や学術関係者にとって最適なアンケートソフトウェアのひとつといえます。
最近追加された機能のなかには、研究用のワークフローに特化したものもあります。たとえば、QuestionProの合成データ(シンセティックデータ)やデジタルツインの機能を使えば、手元のデータから合成データセットを生成できるので、機密情報をそのまま扱わずに済みます。
- メリットとしてまず挙げたいのは、QuestionProが50種類以上のアンケート質問に加え、コンジョイント分析やMaxDiffといった高度な調査手法まで備え、市場調査ツールとして屈指の実力を持っている点です。
- 顧客体験(CX)や従業員体験(EX)向けの専用モジュールがあり、NPS(ネット・プロモーター・スコア)の追跡や感情分析、カスタマージャーニーに関するフィードバック収集などに対応しています。
- データを保存するリージョンを指定できるため、機密性の高い調査を扱う組織や、厳しいデータ所在地要件がある場合にも役立ちます。
- 一方でデメリットもあり、調査機能やロジックツール、分析機能が充実しているだけに、基本的なアンケートしか必要ないチームには少し複雑に感じられるかもしれません。
- 無料プランと有料プランの差が大きく、有料プランは1ユーザーあたり月額約83ドルからとなっています。
Digsite
Digsiteは、顧客行動の「なぜ」を探るために作られた、QuestionProの定性的な市場調査ツールです。アンケートや自由形式のディスカッション、投票形式のタスクに加え、司会者ありまたはなしの動画インタビューを組み合わせて、柔軟に定性調査を進められます。
調査担当者はパネリストを募集し、AIを活用した自然言語処理で感情面のインサイトを捉え、リアルタイムに更新されるダッシュボードで回答を分析できます。
AskWhy
AskWhyは、一般的なネット・プロモーター・スコアの一歩先を行く、QuestionProのCX向け機能です。単に評価点を出すだけでなく、NPSのスコアとその理由、さらに自由記述のコメントを、ひとつの質問にまとめて聞けるのが特徴です。
回答者は他の人のフィードバックに投票することもできるので、特に重要な課題が浮き彫りになります。加えて、感情分析機能が組み込まれているため、顧客満足(あるいは不満)の要因や、どこに手を打つべきかをチームが把握しやすくなります。
QuestionPro BI
QuestionPro BIを使えば、別の分析ツールを用意しなくても、アンケートの回答をそのままインサイトに変えられます。データをスプレッドシートや外部のBIプラットフォームに書き出す必要はなく、QuestionProのなかで直接ダッシュボードを作り、結果をリアルタイムで確認できます。
大量のデータや複数の調査を同時に扱うときほど、この機能が役立ちます。
QuestionProの料金
- Essentialsプランは無料で利用できます。
- Advancedプランは年払いの場合、1ユーザーあたり月額99ドルです。
- Team Editionは年払いにすると、1ユーザーあたり月額83ドルで利用できます。
- Research Suiteについては、料金は個別見積もりとなっています。
これらの料金は、アンケート・調査スイートのものです。CXやEXのプランについては、個別の見積もりが必要になります。
SurveyMonkeyとは
SurveyMonkeyは、企業がアンケートデータを収集し、それをわかりやすく、そのまま発表に使えるインサイトへと変えることを目的としたオンラインアンケートプラットフォームです。アンケート作成の流れをシンプルにすることに重点を置いており、AIによるアンケート作成やモダンなビジュアル、チームでの共同作業といった機能を備えています。
市場調査へのアプローチも独特です。SurveyMonkeyでは、コンセプトテストや価格最適化といったガイド付きのソリューションとして機能がまとめられているので、複雑な手法を自分で設計しなくても調査を進められます。
- SurveyMonkeyのメリットは、見やすい画面やテンプレート、AIがサポートするアンケートビルダーによって、調査の専門家でなくてもすばやくアンケートを作れることです。
- SurveyMonkey Audienceを使えば、130以上の国にまたがる3億3,500万人超の回答者にアクセスできるので、ターゲットを絞った調査も手軽に実施できます。
- SalesforceやSlack、Google Sheets、Tableauなど、200以上のツールと連携できます。
- 気をつけたいデメリットとして、無料プランやエントリー向けのプランでは回答数に上限があることが多く、アンケートの規模が大きくなると窮屈に感じるかもしれません。
- 他のプラットフォームと比べると、デザインやカスタマイズの自由度が限られています。
グローバルなオーディエンスパネル
アンケートを実施するうえで特に難しいのが、ふさわしい回答者を見つけることです。SurveyMonkeyはこの課題を、SurveyMonkey Audienceで解決しています。これは130以上の国にまたがる3億3,500万人超が登録された、組み込みの調査パネルです。
所在地や年齢、収入、職業などの属性で参加者を絞り込み、すぐに回答の収集を始められます。このパネルはSurveyMonkeyのプランとは別料金(1回答あたり約1ドル)で、すぐに質問できる対象者がいないチームでも、短期間で結果を得たいときに頼りになる選択肢です。
AI分析スイート
何百件もの自由記述の回答を読み込む作業は、アンケートの実施そのものよりも時間がかかることがあります。SurveyMonkeyのAI分析スイートは、回答が届くそばからアンケートデータを分析してくれるので、この手間を大きく減らせます。
このスイートには、まるで専属のアナリストのように働くAIサイドバーが付いています。チャットでデータについて質問を投げかけたり、パターンを見つけたりできます。しかもチャットの履歴はすべて保存されるので、あなたもチームのメンバーも、いつでもその会話に戻って確認できます。
チームでの共同作業
SurveyMonkeyはもともとビジネスチーム向けに作られているため、共同作業や管理に関する機能がしっかりしています。たとえばエンタープライズ向けの主要な機能のひとつに、特定の回答が届いたときにカスタムアラートを発動させ、すばやくフォローできるよう適切なチームに振り分ける仕組みがあります。
さらに、コントリビューター(共同作業者)向けのシートも用意されています。これを使えば、有料ライセンスをフルで持っていないメンバーでも結果を分析できるので、規模の大きな組織ほど共同作業がスムーズになります。
SurveyMonkeyの料金
- Basicプランは無料です。
- 個人向けのAdvantageは年払いの場合、月額38ドルとなります。
- 同じく個人向けのPremierは、年払いにすると月額139ドルです。
- Team Advantageの料金は年払いで、1ユーザーあたり月額30ドルです。
- Team Premierになると、年払いの場合で1ユーザーあたり月額92ドルです。
- Enterpriseについては、料金は個別見積もりとなっています。
QuestionProとSurveyMonkeyを項目ごとに比較
ここまで両プラットフォームの強みや立ち位置を見てきましたが、次に気になるのは実際の使い勝手です。ここからは、調査機能やAI機能などの観点で、QuestionProとSurveyMonkeyを比べていきます。
アンケートの管理
アンケートを作成・管理するという点では、両ツールは一見よく似ています。どちらもアンケートのテンプレートをそろえていて、プロンプトからアンケートを作れます。
違いが表れるのは、細かいワークフロー機能です。たとえばQuestionProはWord文書からアンケートまるごとをインポートできます。一方SurveyMonkeyには、「質問を貼り付ける」といった操作があり、既存のアンケート用紙をそのままアンケートに変換できます。
また、どちらもカスタムCSSでアンケートのスタイルを整えられますが、SurveyMonkeyはさらにAIによるテーマ生成機能まで備えています。
AI機能
いまやどちらのプラットフォームもアンケートのワークフローにAIを取り入れ、50以上の言語に対応しています。ただし、力を入れているポイントは異なります。片方はアンケートの管理を、もう片方は調査の管理をシンプルにすることに重きを置いています。
SurveyMonkeyは、アンケートの作成と回答の分析にAIを活用しています。プロンプトからアンケートを生成したり、自由記述の回答を要約したり、感情分析を行ったりできます。
一方QuestionProのAIは、「調査のコパイロット(副操縦士)」のような位置づけです。質問の言い換えや選択肢の追加、さらには動画インタビューから得たデータも含めたデータ品質のチェックまでこなします。
分析とレポート
生のデータを使える形に変えるという点では、どちらのプラットフォームもしっかりしたツールを備えています。SurveyMonkeyが力を入れているのは、グラフやワードクラウド、フィルター、複数アンケートをまとめたダッシュボードを使った、見やすくそのまま発表に使えるレポートです。関係者にアンケート結果をわかりやすく伝えることを重視していて、クロス集計やベンチマーク、統計分析にも対応しています。
QuestionProは、調査中心のワークフローにもう一歩踏み込んでいます。高度なレポート機能に加えて、スマートタグ付けや深掘り検索、ナレッジグラフといった機能も備えていて、複数の調査をまたいでインサイトを分析できます。
アンケートの配信
アンケートを送って回答を集める方法も、どちらのプラットフォームでも何通りか用意されています。SurveyMonkeyは、メールでの招待、共有用のWebリンク、QRコード、SNSでの配信に対応しています。上位プランではSMSでの配信やオフラインでの回答収集にも対応しているので、現地調査やイベントでも役立ちます。
QuestionProも同じような配信方法に対応していて、さらにもうひとつ、組み込みのコミュニティプラットフォームを使ったコミュニティ配信があります。これを使えば、自分のアンケート用に回答者のプライベートなパネルを作れます。
対象者の絞り込み
回答者が必要なのに、まだ対象者を持っていない場合でも、どちらのプラットフォームも参加者を集めるための組み込みパネルを用意しています。SurveyMonkeyが提供するSurveyMonkey Audienceを使えば、130以上の国にまたがる3億3,500万人超の回答者とつながれます。
QuestionProも、QuestionPro Audienceという似たサービスを提供していて、世界中の2,200万人超のオプトインパネリストにアクセスできます。パネルの規模はSurveyMonkeyより小さいものの、こちらのほうが柔軟です。たとえば特定の対象者が必要なときは、QuestionProのオーディエンスチームと一緒に、調査の条件に合う回答者を集めることもできます。
QuestionProとSurveyMonkey、どちらを選ぶべきか
QuestionProとSurveyMonkeyには確かに料金の差があり、手頃さではSurveyMonkeyに軍配が上がります。とはいえ、どちらが合うかは、誰が何のためにアンケートをとるのかで変わってきます。きちんとした調査ツールや踏み込んだ分析が必要なチームもあれば、シンプルにフィードバックを集めて共有できれば十分というチームもあります。
QuestionProが向いているのはこんな場合
- リサーチやCX、インサイトのチームが体系立った調査を行っていて、高度なアンケートロジックや分析を必要としている。
- アンケートが専門的な調査ワークフローの一部になっていて、たまにフィードバックを集めるだけの用途ではない。
- カスタムスクリプトや高度な分岐、統計ツール向けの詳細なデータエクスポートなど、アンケート設計の自由度が欲しい。
SurveyMonkeyが向いているのはこんな場合
- マーケティングや人事、業務、プロダクトのチームが、主に日々のフィードバックを集める目的でアンケートを使っている。
- 複雑な設定をしなくても、すばやくアンケートを公開し、チームで一緒に取り組み、関係者に結果を見せたい。
- 回答者を手軽に集めたい、あるいは市場の動きをさっと把握したい。
頼れるアンケートツールをお探しなら、Jotformを試してみてください
QuestionProとSurveyMonkeyのどちらにしようか迷っているなら、静的なアンケートの枠を超えた3つめの選択肢も検討してみる価値があります。Jotformのアンケートツールは、会話のように進むエージェント型の体験を前提に作られています。だからSurveyMonkeyやQuestionProからJotformに移行すると、アンケートが会話のように進むものに変わります。
始めるのは簡単です。2万種類以上のフォームテンプレートから選ぶか、AIアンケート生成ツールを使えば、すぐにアンケートを作れます。さらに条件分岐ロジックでアンケート体験を一人ひとりに合わせたり、40種類以上の決済処理サービスとの連携で同じワークフロー内で支払いを処理したりできます。
作ったアンケートを共有する方法は、2通りあります。1つめは、おなじみのやり方です。メールやWebサイトに埋め込んだフォーム、共有用リンクといった定番のチャネルで配信します。
2つめは、もっと強力です。Jotform AIエージェントを通じてアンケートを届ける方法です。回答者は、静的なフォームに記入する代わりに、案内に沿った会話のやりとりを進めていきます。エージェントには自社の資料を学習させられるので、回答者に合わせた情報やサポートも提供できます。
回答はすべてjotformテーブルに集まります。ここで回答を絞り込んだり、傾向を追ったり、データをもとにチームで一緒に作業したりできます。jotformテーブルならワンクリックでレポートや視覚的なまとめも作れるので、より広いチームにインサイトを共有するのも簡単です。Jotformを試してみませんか。11,000種類以上のアンケートテンプレートから選ぶか、7,000種類以上のAIエージェントテンプレートのひとつから始めれば、アンケートと、その裏側のワークフローをすぐに立ち上げられます。
この記事は、簡単なアンケートの枠を超えて、深い分析や複雑なロジックを必要とする市場調査の担当者、研究職の方、CX(顧客体験)のリード、人事担当のマネージャーに向けた内容です










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